昨日、3回目に参加しました。
3回目は、映画「独裁者」が制作された1937年~40年の歴史をひも解きました。自分が響いたポイントは、こんな感じ。あと、講義開始の余談として、講師の母校、京都大学の森毅教授の話がありました。自分は、テレビのコメンテーターの印象しかありませんが、いろいろ伝説があるんですね。
(URL)
nabokov7; rehash : 京大の入試の採点って、消しゴムで消した跡まですかして見るって話、知ってる?
森毅先生の思ひ出 ( 大学 ) – inachangのお気楽な投げ釣り覚書 – Yahoo!ブログ
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○「独裁者」をやろうとした理由
①アレクサンダー・コルダの薦め
②(息子の回顧)ドイツで「黄金狂時代」上演禁止
③(アイヴァー モンタギューの回顧)「ユダヤ人はあなたを見ている」の本を贈る
[①の補足]
チャップリン、自分のキャラクターをどうするか考えていた
(理由)
サイレント:動く絵の芸術(映像スピードを変えられる)
トーキー:音が付く(映像スピードを変えられない)
→ ギャク映画には向かない
→ 言葉のギャグ(マシンガントーク)に向いている
「独裁者」は、今のキャラクターを壊さずに進めることができる
・チャーリー:サイレント映画のイメージ
・ヒトラー:デタラメドイツ語(新キャラクタ)
[②の補足]
「黄金狂時代」は、政治映画ではないのに禁止された
→ファシズムが「笑い」を禁止したことへの対抗
[③の補足]
「ユダヤ人はあなたを見ている」
・ナチスの宣伝本(ベストセラー) [誰がユダヤ人を書いている]
ユダヤ人ではチャップリンも含まれていた
・筆不精のチャップリンから返信が
→一言「本をありがとう」
(余談)
チャップリンの出生をめぐる本日の虚偽報道について|人間の大野裕之
○映画のトレンド
1930年:スクリューボール・コメディ(言葉のギャク)
(URL)
スクリューボール・コメディ – Wikipedia
1934-68年:ヘイズ・コード(自主検閲コード)
(URL)
ヘイズ・コード – Wikipedia
○今を映画の題材にするのは画期的
・昨年、戦後70年、それを題材した映画がつくられる
<例>
日本のいちばん長い日
母と暮らせば
・一方、3.11を題材にした映画はほとんどない
今を題材にするのは、憚られる傾向にある
⇒今を直接描こうとしたのが、チャップリンの「独裁者」
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来週は最後の講義。現代とどのように関連付けるのか、楽しみだなぁ~
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