最終回は、映画「独裁者」が公開された後の話です。最終回ということで、内容が濃かったです。自分が響いたポイントは、こんな感じ。「そして現代」の部分は、自分が講座を受ける前に描いていた筋書きとちょっと違っていて、なかなか興味深かったです。
現代は、
・「活字」だけでなく「映像」も疑わないといけない
・「事実に基いている」いう映像が、本当に事実に基いているとは限らない
・映像には、必ず「毒」が入っている
・それ故、映像を「正確に」見極めなくてはならない
ということが、映画「独裁者」を中心としたチャップリンの遍歴(体験)を通じ、理解することがができました。
生きていく上で、こういう感性を持つことは、結構重要なことなんだろうなぁ~
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○「独裁者」の最後の演説シーン
・映画的な工夫をしていない
(例)声の加工をしていない(ラジオだとノイズが入る)
・モンタージュ(切り返しショット)を用いていない
(URL)
モンタージュ – Wikipedia
モンタージュの方が、映画全体の意味がわかる
「独裁者」も、当初はモンタージュだった
(変更前)
シーンA:チャップリン
シーンB:踊りだす軍隊
(変更前)
シーンA:チャップリン(切り返しなし)
→シーンBは、映画の観衆(今生きている人)としている
(映画の結論を出していない)
⇒これにより「独裁者」は現代に生き続ける
○チャップリンとメディアの関係
・チャップリンは、ヒトラーにメディアで勝利した
→映画「独裁者」(笑い)でヒトラーの演説を封じ込めた
→ヒトラーは、メディア戦略が取れなくなった
→ヒトラー敗北
・チャップリンは、アメリカからメディアによって追い詰められた
→「映画」をきっかけとした共産主義者のレッテル
→アメリカは、メディアで世論を見方につける
→アメリカの再入国不可
⇒チャップリンは、最後まで戦い続けた
・1961.7 ヒトラー最後の来日
日本での映画「独裁者」公開と同時にヒトラーのドキュメンタリーが注目される
ヒトラーに憧れる日本の若者も増える
これについて、チャップリンは、こう語っている
→ドキュメンタリーは「毒」がある
「事実に基づいている」といっても、それが真実がどうかわからない(嘘がつきやすい)
・現代を生きていく上で
映像になると、つい信じてしまう(「事実」という触れ込みがあれば特に)
しかし、映像には、必ず「毒」が入っている(裏付けがないことが多い)
⇒映像を「正確に」見極めなくてはならない
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[過去の受講履歴]
3回目[2016.9.10]
2回目[2016.9.3]
1回目[2016.8.27]
[みうみうの小部屋(今日のモノ)]
直火オーブングリルプレート(ベルメゾンネット)
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