6回目のテーマは『1988年のジョージマイケルと「90年代」の予兆』です。今回が最終回ということで、過去の講義を振り返りつつ、(講師曰く過小評価されているという)ジョージマイケルの80's後半の活動から、80'sが終わりを迎えた背景を語り、講義を締めくくる、といった感じでした。
全体を通して感じたことは、「音楽シーンは、自分が思っている以上に社会や技術の動向に大きく左右されること」。80's後半の「ベルリンの壁崩壊」や「LPからCD」といったことがなければ、90'sの音楽シーンは変わっていたかも。こういう視点で、現代史を勉強すると面白いのではないだろうか・・・
今回も、素晴らしい講義ノートが配布されたので、自分が響いたポイントのみUpしておこう!
<ポイント>
– 80's ポップは誰、といわれたら「ジョージ・マイケル」
マイケル/プリンスとは別の生い立ち
->無職の青年がラップでデビュー(理解されない行動)
->一般家庭の青年(マイケルのように歌うことを求められていない)
– 1985年 We are the worldで世の中の空気が変わる
その中で、ワムがマイケル/プリンス/マドンナに勝つためには?
アメリカで売れても仕方がない
->中国でライブ / 解散(86年) <上手くいく>
– 80年代後半の時代感
<日本>
光GENJI(半分リアル)
BOOWY(バンドブーム)
美空ひばり(不死鳥コンサート)
<US>
2位:Need you Tonight / INXS
->ロックバンドなのにメカニカル(ジャネットの世界を取り込む)
3位:Got My Mind Set On You / George Harrison
->本当の意味でのリバイバル(背景にCD普及)
– CD化の動き
CD化することで、昔の曲だけど新しい曲になる
1980年代前半の曲(LP)が聞けなくなった
->Beatlesを選ぶという選択肢が生まれる
音楽の別の良さがわかってきた
->80'sの否定 / 70'sへの懐古
– QUEEN (Another One Bites the Dust)
ベースと歌メロが一緒(今までにない音楽)
->後のビリー・ジーンは、QUEENの影響
– 87年秋 Faith / 88年にかけてヒット
->トップスピードで「全米ナンバーワン・最多保持者」第2位の座に着く
– 90年「ヒップホップ」がメインストリームへ
<日本>
時代の大転換
->ドメスティック化(カラオケブーム/バンドブーム)
(今回の講義で流れたビデオクリップ)
QUEEN Another One Bites the Dust
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